ー闘病記10ー
月曜日に入院して手術は木曜日、 それまでは暇なので外泊しても良いと言うのですが、 それなら入院する日を少し送らせてくれた方が良かった。
気楽に外泊というけれど、新幹線使って帰るのだから往復2万の交通費がかかるので、そうやすやすと帰れるわけがないのよ先生!
手術の日まで毎日お風呂に入りのんびりと過ごしました。
術前の説明では様々なリスクを説明されました。
私のように30ミリもある場合はリスクも他の人より高いそうです。
視神経を傷つけた場合は目が見えなくなります。
動脈硬化があると手術中瘤が破裂する可能性もあります。
そのため、頸動脈にバルーンを入れ血流を止めた状態でクリッピングをするのだそうです。
また、動脈瘤に血栓がありそれが飛ぶと血管を塞いで脳梗塞になる可能性も数%あると説明されました。(なぜが血栓は飛ぶと言います。)
脳梗塞になると片麻痺や失語症等の症状が出ます。
検査入院の初日に二人部屋にいた方が、先生の説明が聞こえたらしく、大変そうな手術なのね。と言われました。
ここの病院ではクリッピングの手術は毎日行われているので、皆さん安心して手術に望むのですが、 私は人と違う大きさのため普通はしない手技をしなくてはいけません。
この手術は出来る病院は限られているそうでそのために名古屋までくることになった訳なのです。
脳動脈瘤は遺伝することが多いそうですのでご家族のうちで「くも膜下出血」になられた方がいた場合は脳ドックで検査することをお薦めします。
いよいよ手術当日です。
トイレに行って帰ってくると、M先生が9時だから迎えに来たよと言ってニッコリ笑いました。
主人に行ってくるねと言って車椅子で手術室まで行きました。
大きな自動ドアを通るとそこからは手術室が並ぶフロアー、外とは違い1~2度は低くヒンヤリとした空間でした。
手術室に入り看護師さんに術後に使う紙おむつと紙で出来た帽子を渡し、手術台に。
前回の検査とは違い今回は全身麻酔です。
ちゃんと生きて目が覚める事が出来るのか、後は先生達に命を託すのみです。