ー闘病記4ー

眼科では視野検査の他にいろいろ検査をしていたら網膜穿孔があることがわかりました。

網膜穿孔とは網膜剥離の一歩手前で、一刻も早く手術をした方が良いとのことなので、お願いすることになりました。

手術自体は目にレーザーを当てるだけということなので、20分程で終りました。

思いも掛けない手術を行い動揺しながら帰途につきました。

次はMRIですが予約は3月11日の15時で30分前には来て下さいとの事でした。

そうですあの地震の日なのです。

ちょうど地震があった時間に私は検査着に着替えるため更衣室にいました。

壁にかかっているハンガーがカタカタといっているので手で止めましたがまたカタカタと動きはじめました。

するとそのうち足元が揺さぶられているような感覚がして来ました​。

そこでやっと地震だということに気付きました。

更衣室を出ると女性の検査技士さんが出て来て大丈夫ですかと声をかけてくださいました。

なかなか揺れがおさまらないので、技師さんは私の手をずっと握ってくれていました。

MRIやCTのある場所は病院の3Fで耐震構造にはなっているためかなり長い間揺れていました。

携帯で家に連絡しようにも通じなくなってしまいました。

3Fにいた人がエレベーターフロアに集まって来ました。

皆不安そうな顔をして手摺りにつかまったりしていました。

エレベーターは止まり、階段で上り下りをしてくださいと病院のスタッフは声をかけていました。

結構たくさんの人がいたので少し心強い気がしました。

長かった揺れがやっと収まり集まっていた人も元いた場所に戻り始めやっと検査のことが考えられるようになった時、技師さんが今日​の検査を続けるかを聞いてきました。

頭のMRIなので頭を固定するのでまた揺れたら怖いので、検査日を来週に変更してもらうことになりました。

3月17日に改めて検査をしました。

検査は一時間程かかりましたが無事終了。結果は…。

血管も撮す検査をしたそうで、今まで頭蓋咽頭腫だと思われた物は​実は動脈瘤なのだそうです。

未破裂動脈瘤と言う病名に変わってしまいましたが、これが正式な​病名だそうです。

頭蓋咽頭腫と言われた時に手術日は3月24日に決まっていましたが、 動脈瘤だと手術方法もまったく異なるので、手術は延期になりました。

再度造影剤を使ったCTを撮るため22日から3日間入院する事になりました。